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現代を活きるプラス 林穂乃香さん

ページID:0044451 更新日:2024年2月29日更新 印刷ページ表示

林穂乃香さん

林さん

インタビュー

今回は「第43 回 北海道高等学校新人剣道大会」において、準優勝に輝いた札幌新川高校剣道部の林穂乃香さんにお話しを伺いま​した。

剣道一筋 11 年

剣道は、幼稚園の年中の頃、兄と一緒に練習の見学へ行き、楽しかったことから始めました。それからずっと剣道一筋で、今は三段です。兄と弟も剣道をやっていて、家で一緒に素振りをしたり、練習相手になってもらったりしています。
剣道の楽しさは、自分がこれまで出来なかった技を習得した瞬間や大会で自分の練習してきた通りに一本を取れたときに感じます。特に私の得意とする「出小手」が決まったときの喜びは何物にも代え難いです。反面、相手によって自分の剣道のスタイルと相性が合うかどうかが変わり、様々な戦い方を身に付けないといけないことは難しく感じます。例えば、相手の守り方が違えばフェイントのかけ方も変わるので、どうすると良いかを常に試行錯誤しています。

大会に向けて

私立高校と比べて練習に費やす時間は短くなりますが、練習の質を高めるようにし、本番でいきなり練習と違うことをしようとしても失敗してしまうので、練習と同じことをいつも通りできるよう意識しています。戦術としては、個人戦と団体戦で変えていて、4 分間という限られた時間の中で勝負を決める必要がある団体戦では積極的に技を出し、個人戦はじっくり時間をかけてチャンスを窺います。もちろん、先ほど言ったようにその時の相手のスタイルに応じて戦術は変え、積極的に来るタイプなのか、応じ技が得意なタイプなのかを見極めてどういった技を出すか判断しています。
竹刀は試合当日に壊れても良いように、1週間前くらいまでに使える竹刀を3本ほど用意しています。新しい竹刀は重心が違うため慣れておらず、コンディションが悪くなってしまうからです。練習試合は、いろいろな地域で一般女子(成人)がいる中で大会や練習試合で経験を積んでいます。

試合​​

日常で意識する剣道の教え

​武道は礼に始まり礼に終わるとされているので、挨拶はとても大事です。稽古の始まりと終わりに挨拶をし、先生からその日の練習についてのアドバイスを頂きます。学校生活でも、校内での先生への挨拶はもちろん、教えても​らった後にはお礼を欠かさないよう心掛けています。また、武道には残心という概念があり、剣道においては自分が打突した後も相手の反撃に備えて気を抜かずに体制と気持ちを整えていないと無効になります。学校生活に当てはめると、テスト勉強で詰めが甘く対策ができていないと点数を落としてしまうので、この「最後まで気を抜かない」残心の意識が活きていると思います。​

最後の高体連と剣道の未来へ

​​春に三年生になるので、今年が最後の高体連です。個人戦では優勝、団体戦ではベスト4を目標に、全国大会へ出場できるよう頑張ります。また、幼い頃に剣道を始め、歳を重ねてもずっと続けている先生
や先輩が周りにたくさんいます。しかし、剣道人口は徐々に減ってきていて、続けたくても剣道部がない学校も多いです。私も先生方と同じように大人になってからも剣道を続け、剣道人口が増えるよう、子どもたちの指導にも携わっていきたいと考えています。