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北島澄玲さん
地域おこし協力隊(農業支援員)として新規就農を目指し、令和6年4月から中田花園で研修を受けている北島澄玲さんに話をお聞きしました。
札幌市出身で当別高校の園芸デザイン科に進学し、その後、農業専門学校の八紘学園を卒業しました。農業の道を選んだのは高校進学時。進路を考えている時に、テレビで農業が取り上げられているのを見たり、農業に関する漫画を読んだりしたことで興味を持ち、農業関係の仕事に携わることを決めました。私が農業関係の道に進むことを親に話すと、食べ物は人間にとって絶対に必要なこととして、賛成してくれました。中学生の頃には家庭菜園もしており、トマトやナスなどを育てていました。高校では、フラワーコースを選択し、花の栽培方法やフラワーアレンジメントを学ぶうちに、農業の中でも特に花を専門的に扱いたいと思うようになりました。
花が持つ、人の目を引く可愛いらしさや煌めき、そして観る人に対して癒しを与えてくれるところが花の魅力だと思います。
また、高校生や専門学生の時に販売会をしたことがあり、お客さんと直接話をして、自分たちが育てた花を「可愛いね」と褒めてくれたのがとても嬉しかったです。
地域おこし協力隊は、専門学校で開かれた就農相談会で初めて知りました。農業関連の仕事を紹介する複数のブースがある中で、当別町のブースでは花関係の仕事の紹介があり、当別に通っていた経験と、担当の方が親切に説明をしくれたことから興味を持ち応募しました。その後、切り花と、自分の経験が活かせる鉢花の両方を生産している農家での研修を希望したところ、条件に合った中田花園で研修を受けることになりました。
現在、主に行っている作業は鉢花への水やりと、成長した苗を大きいポットに移し替える作業です。水やりの調整は難しく、自分が適切だと思った量が実際に必要な量と違うことがあるので、さらなる経験を積む必要があると感じています。夏は切り花と野菜の出荷で忙しく、出荷準備をして配達し、次の出荷準備に取り掛かる作業を繰り返すので、一日があっという間に過ぎてしまいます。
商品を並べている時の様子
花の種類は数千種類もあるので、それぞれの栽培方法を覚えることはとても大変です。また、毎日の作業が多いので、効率的に作業ができるよう、中田花園の方から学びつつ、限られた時間の中で自分にとって最大限の仕事ができるように計画しながら作業をしています。
また、生産以外にも、花の市場で流通を学んだり、専門家の方からフラワーアレンジメントについて学んだりしました。花に関する様々な立場の人と話をして、生産以外のそれぞれ違った視点を知ることができたので、有意義な経験となりました。
切り花の中では、トルコキキキョウが一番好きです。見た目が豪華で、花がすごいきれいなので、ぜひ皆さんにも見てもらいたいです。
高校生の頃から花の勉強をしてきたので、これからも経験と知識を積み重ね、花のことを熟知したスペシャリストになりたいと思っています。また、今年から花苗のハウスの管理を任されるので、販売できる高品質の花苗を作ることが一番の目標です。さらに、自分が育てた花を買ってもらうことにやりがいを感じるので、花の魅力をSNSなどを通して多くの方に発信したいと考えています。そして何よりも、当別町での雇用就農を目指して頑張ります。