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町長所信表明

ページID:0031835 更新日:2025年9月9日更新 印刷ページ表示

1 はじめに

 本日は、令和7年第3回定例会の開会にあたり、町民の皆様、議員の皆様に、所信の一端を述べる機会をいただきました事に感謝を申し上げます。
 私は、去る7月6日執行の当別町長選挙におきまして、町民の皆様、町議会議員の皆様から力強いご支援、ご厚情を賜り、引き続き、2期目の町政運営を担わせていただくこととなりました。
 社会・経済情勢が目まぐるしく変化し、将来の予測が困難な時代の中で、私に課せられた使命と責任の重さに、改めて身の引き締まる思いであるとともに、当別町の未来を築く決意を新たにしているところであります。
 私の1期目の4年間を振り返りますと、アフターコロナを見据え、基幹産業である農業を守り、医療や福祉、除排雪の仕組みを改善するなど、町民の皆様が安心して快適に暮らせるよう、町政運営に全力を注いでまいりました。
 特に「4つのファースト」を掲げて政策を推進し、住宅購入に対する支援金、新たな医療機関の誘致、DX化の推進、子ども医療費の対象年齢の拡充、西当別市街地への雪堆積場の設置、とうべつ学園の開校、公園の大規模改修、西当別支所の開設など、喫緊に直面する課題への対応と、未来に種をまく各種施策に取り組んでまいりました。
 
 2期目におきましても、1期目に着実に積み重ねてきた取り組みをベースとして、引き続き課題解決に当たるとともに「子育て世代でにぎわう 安心してくらせる町」を目指し、当別町を応援してくださるすべての方々と共に「成長できるまち」の実現に向けて、挑戦を続けてまいります。
 
 本日は、今後の4年間の町政運営における基本的な考え方を、このたびの町長選挙で私が掲げた「8つの目標」に沿って述べさせていただきます。

2 8つの目標

​ 1つ目は、直面する課題として「大学移転の影響を最小限に留め、町の機能を維持する経済対策」を検討し、実施することです。
 令和5年秋、北海道医療大学が令和10年春に町外へ移転する旨を突然表明し、町はかつてない困難な課題に直面しております。
 すでに、昨年度より町内転入者に対するインセンティブとして「アパート・マンション引越応援事業」を、さらには「空き店舗等活用促進事業」などを実施し、一定の成果を上げておりますが、今後は、町の機能を維持しながら、大学が移転するまでに「交流人口を関係人口に、関係人口を移住・定住人口に繋げる取り組み」や、「多くの方々に当別町で挑戦をしたいと感じていただける機会の創出」など、「成長できるまち」の実現に向けて、その手法を検討してまいります。


 2つ目は「基幹産業である農業を守り、6次産業化の推進など、稼ぐ産業の育成と循環型地域社会づくり」です。
 当別町の基幹産業である農業を守り、さらに発展させていくために、「第2期当別町農業10年ビジョン」に基づき、スマート農業や農業のDX化を積極的に推進してまいります。これにより、農業者の所得向上と生産性向上を図るとともに、6次産業化を支援し、当別町ならではの付加価値を創出します。また、企業誘致や起業促進、資源の地域内循環システム構築、ゼロカーボン推進も一体的に進めてまいります。
 

 3つ目は「子育て・教育環境を一層充実し、親子が室内で楽しめる場をつくり、選ばれる町」の実現を目指す取り組みです。
 子育て世代に選ばれる町を目指し、子育て・教育環境を一層充実させてまいります。これまでの小中一貫教育やICT教育に加え、子どもの医療費助成や健診事業など、妊娠・出産から子育てまで切れ目のない支援を継続します。また「当別町こども計画(とうべつこどもHIRARI計画)」に基づき、「全てのこどもが未来を拓き、幸せを感じて豊かに暮らせるまち 当別」を基本理念としながら、子育て世帯からの要望が特に高い「親子が室内で楽しめる場所づくり」を検討してまいります。
 

 4つ目は「人生100年、高齢者に寄り添う健康福祉のまちづくり」です。
 高齢者の皆様が住み慣れた地域で安心して暮らせるよう、健康福祉を強化します。新たに誘致した医療機関を活かし、在宅医療や検査体制の充実を図るとともに、高齢者の健康寿命延伸に力を入れ、フレイル予防や健診受診率向上に取り組みます。また、地域包括ケアシステムを基盤に、福祉DXを推進し、人生100年時代に対応した、高齢者が利用しやすい環境整備など、きめ細やかな福祉サービスを提供してまいります。
 

 5つ目は「物価高に苦しむ住民への支援や、時代の変化に対応した行政サービスの強化」です。
 依然として続く物価高騰に対し、国に支援を求めながら、町として北海道や町村会など関係機関と連携し、必要な対策を進めます。
 また、時代の変化に伴って、行政のデジタル化の推進は不可欠であります。オンライン手続きサービスの拡充、ホームページやSNSを活用した迅速な情報発信など、場所や時間を問わず行政サービスを提供、発信できる環境の整備に引き続き努め、高齢化する地域社会の活性化に資する施策を探究してまいります。
 

 6つ目は「町民の暮らしを守る災害拠点としての庁舎建設」についてです。
 8月6日に新庁舎建設検討委員会より、複合化も含め、公民館用地への移転新築を第1候補とする提言が、町に示されたところであります。町もこの提言内容を受け、災害対応や職員の労働環境改善などの観点に加え、建設費の高騰といった状況も見極めながら、速やかに内部検討を進め、遅くとも1年以内を目途に計画の具体化を進めてまいりたいと考えます。
 

 7つ目は「賑わい創出・新たな観光振興など、交流人口を町の力に」するための取り組みです。
 ロイズタウン駅の開業やロイズカカオ&チョコレートタウンのグランドオープン、「北欧の風 道の駅 とうべつ」の来場者数100万人突破など、当別町の交流人口は飛躍的に増加しています。
 今後は、当別町観光協会との連携を強化し、新たな観光コンテンツの造成や周遊観光バスツアーの誘致、さらにふるさと納税を通じて増加している「関係人口」の確実な定着を図ってまいります。
 また、姉妹都市との文化交流を経済交流に深化させるなど、新たな関係構築を模索してまいります。
 

 8つ目は「エリアごとの世代交流を進めて若返りをはかり、元気なまちづくり」についてです。
 高齢化が進む地域において、若者や子育て世代が地域に定住できるような環境整備が必要です。住宅購入支援金や医療費助成といった支援を継続するとともに、若い世代が地域活動に関心を持ち、主体的に参加できる仕組みづくりを進めます。イベントやSNSを活用した情報発信を通じて、多世代の交流を促し、地域の活力を取り戻します。
 

 以上、「8つの目標」に沿い、今後の取り組みについての基本的な考え方について述べました。
 8つの目標の達成に向けて、通じて言えるのは、縮小して行く地域社会にあって、地域が活力を取り戻すためには「選ばれる町づくり」を推し進めなければならない、ということです。
 これまでの4年間で、魅力発信事業を展開し努力してきましたが、当別町のポテンシャルの高さは認識したものの、他地域での認知度は十分とは言えないと思います。
 今後は、緩やかな人口減が進んだとしても町としての機能を維持するための様々な施策を実行するとともに、当別の価値を宣伝して知名度を上げ、交流人口の拡大から確実な関係人口の定着を図り、Well-beingな町づくりに努めたいと考えています。

3 おわりに​

 2期目の就任にあたりまして、私の所信を述べさせていただきました。
 これからの4年間も町職員とともに、町が抱える課題に正面から向き合い、「みなさんと共に更なる先へ」と町づくりを進めるために、全力で町政執行に取り組んでまいります。
 議会議員の皆様をはじめ、町民の皆様のご理解・ご支援・ご協力を切にお願い申し上げ、私の所信表明といたします。

町長所信表明 [PDFファイル/316KB]

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