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現代を活きるプラス 田中友太さん

ページID:0036682 更新日:2022年7月29日更新 印刷ページ表示

当別高校園芸デザイン科

田中 友太 さん

田中友太さん

インタビュー

全国造園デザインコンクールで「みどりの広場」プラン賞を受賞した、当別高校園芸デザイン科3年の田中友太さんにお話をお聞きしました。

園芸デザインの道へ

兄が当別高校の園芸デザイン科に通っていて、畑や食物を栽培するのが楽しいと聞いて、園芸デザイン科に進むことにしました。
入学した当初はクラスに馴染めませんでしたが、外の授業が多く、協力して実習をしているうちに友達とも仲良くなり、クラスの団結力がついたと思います。農業に関する実習を重ねて少しずつ技術が身についてくると、やりがいが感じられるようになりました。
2年生になってから造園専攻のグリーンデザインコースと、花き栽培やフラワーデザイン専攻のフラワーデザインコースに分かれ、自分は兄が造園業の道に進んだこともあり、造園に興味があったのでグリーンデザインコースに進みました。庭を作ったりする勉強はとても楽しい反面、学ぶにつれて技術的な難しさも分かるようになりました。また、昨年、ホテルライフォートでオリンピック向けの花壇を制作した時に、ホテルの方から宿泊客からとても評判がいいと褒められ、園芸の仕事は見た人に喜んでもらえる仕事だと、感じることができました。

コンクールに出展して

グリーンデザインコースに進んだ後、すぐに3級造園技能士の検定に合格することができ、この勢いで新しいことに挑戦してみたいと思い、コースの同級生5人がそれぞれのデザインを「全国造園デザインコンクール」の「緑化フェア『みどりの広場』プラン部門」に応募することに。当別高校としては初めての出展ということもあり、グリーン担当の先生のサポートを受けて、デザインを作成しました。今回の緑化フェアは恵庭市で開催されるので、恵庭岳や三段の滝など、恵庭市にちなんだものをデザインに入れ、テーマもアイヌ語で「エエンニワのカムイチェプ」と名付けています。
特別賞を受賞して、自分のデザインを緑化フェアで実際にプロの造園会社の方に作ってもらう事ができ、技術的にも今の自分にはできない仕上がりが勉強になったほか、デザインで指定した材料が費用面からも手に入りにくい材料だったものを違和感のない材料に置き換えてくれるなど、プロの技術はすごいと思いました。

将来の夢は

高校を卒業したら造園業の道に進みたいと思います。2年生のインターンシップで受け入れてくれた造園会社の社長さんが、造園について色々なお話をしてくださり、人柄も良かったので、その会社に入るのが今の目標です。

コンクール受賞作品の紹介

緑化フェア「緑の広場」プラン

エエンニワのカムイチェプ

プランの説明

エエンニワとはアイヌ語で「恵庭」、カムイチェプは神の魚「鮭」。この庭はサケが海からふるさとの川「漁川」へと群をなして帰っていく北の大地の自然をイメージしています。激しい流れに向かって背を出して泳ぐ鮭を石で、右奥の石組で上流の「三段の滝」を、左の築山は恵庭岳です。斜めに傾いた樹木を配置して風の強さを、平たい岩を重ねてしぶきを上げて岸に打ち寄せる波を表しています。そして砂利で表した川に掛かる倒木の下をサケたちがトンネルをくぐるように泳ぎながら懐かしい故郷へ向かう、というストーリーを全体的に表してみました。北の大地でたくましく命を燃やし次の世代へと命のバトンを繰り返しているサケの姿、それがこの庭の大きなテーマです。

プラン

実際の提出プラン

庭の写真

庭全景

全景

サケ

遡上するサケ

サケアップ

サケ拡大

恵庭岳

恵庭岳