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学習支援ボランティア
松下知津子さん
学習支援ボランティアとして、イングリッシュプロジェクトや読み聞かせ指導で教育活動をしている松下知津子さんにお話を伺いました。
当別町には平成27年に移住してきました。小学校で教師をしていた経験やアメリカで4年ほど暮らしていた経験、帰国後は英語スクールを運営していた経験もあり、移住の際に町の担当者から当時のインターナショナルキッズプロジェクトを紹介されたことがきっかけで、英語教育に携わるようになりました。また、絵本の読み聞かせにも以前から興味を持っていて、前任のボランティアの方が引越されたこともあり、2年前から小学校1・2年生を対象に英語の絵本を読み聞かせています。

絵の独特なタッチや、物語を情景として思い浮かべることで、色々な世界に触れることができるのが絵本の魅力だと思います。この魅力を子どもたちにも伝えられるように、読み聞かせに取り組んでいます。読み聞かせをするときは、子どもたちの表情や反応を見ながら英語で読み進めています。絵本は季節に関係するものや、有名な童話を中心に選んでいるので、英語の文章が少し長くても、子どもたちが英語のリズムを楽しみながら、物語の面白さを理解している様子を見られると嬉しく感じます。

子どもたちに読み聞かせをする松下さん
イングリッシュプロジェクトでは、ゲームをしたり歌を歌って単語を覚えていくような子ども向けの内容と、インターナショナルの先生方と少人数で話しながら英語を学ぶという、中高生や大人向けの内容とで分けて活動をしています。学校で学んでいる英語を、外国人の先生方や、友達同士のコミュニケーションを通して実践的に学べるような内容になっています。
英語を話すことは、その国の人の考え方や文化、歴史など様々なことを知り得るところが魅力だと思います。私自身もイングリッシュプロジェクトの先生方と親しくなり、英語でたくさんお話しすることで、その方の個性や魅力をもっと発見できていると感じました。子どもたちだけではなく、大人の方も英語でコミュニケーションを取ることで、様々なことを知るきっかけを増やしてほしいと思っています。
イングリッシュプロジェクトでの松下さん
中高生、大人を対象にしたイングリッシュプロジェクトに参加してくれた中学生の方が、英語で自己紹介をするときに、初めてでドキドキしながらも一生懸命チャレンジしている姿を見て、とても励まされました。英語が得意な大人の方も参加されることがあるので、そういった方の前でも精一杯やり切るという姿勢が素晴らしいと思いました。英語に不慣れであっても積極的にチャレンジする場として、イングリッシュプロジェクトを地域の皆様にもっと知っていただければと思っています。
今後は、読み聞かせを学校だけでなく、季節に合わせて図書館など地域で広く実施したいと考えています。子どもたちにもっと楽しんでもらえるように、声色や抑揚も工夫をしていきたいです。
イングリッシュプロジェクトでは、小・中学校で学んだ英語を生かしてコミュニケーション力を伸ばしてほしいと考えているので、より多くの中高生が参加するように働きかけていきたいです。また、コロナ禍以前に交流のあったアメリカの中高生の訪問やホームステイなどのプログラムの再開に関わっていきたいと考えています。
英語は年齢に関係なく、継続して勉強し、たくさん話すことで上達していきます。イングリッシュプロジェクトは国際的な先生方と一緒にお話ししながら、無料で英語を学ぶことができます。英語を通じて新しい世界を知り、交流を楽しめる機会にもなりますので、興味を持った方はぜひお気軽に参加してみてください。