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当別町都市計画道路の見直しの進め方について

ページID:0000291 更新日:2014年1月6日更新 印刷ページ表示

 

 国土交通省は、「計画決定から長期未着手である都市計画道路予定地の地権者等には、長期にわたり建築制限を課してきた事実があり、できるだけ早く都市計画道路の見直しに着手する必要がある」との考えのもと、都道府県において都市計画道路の見直しガイドラインを策定し、市町村を支援する考えを示しました。

これを受け、北海道は、北海道における都市計画道路のあり方について目指すべき方向を示し、長期未着手の都市計画道路について、計画の必要性や事業の実現性等を総合的に点検・検証し、計画の変更・廃止を含めた見直しの基本的な考え方と手順について示す「都市計画道路の見直しガイドライン」を平成19年2月に策定しました。

 当別町においても上位計画である「当別町都市計画マスタープラン」の見直しと共に、このガイドラインに基づき、都市計画決定後の未整備路線の都市計画道路について、これからの当別町の将来都市像に沿った計画となっているか、また必要性や実現性など総合的に検証・判断し、「存続」・「変更」または「廃止」の方針について策定し、都市計画マスタープランに反映したいと考えております。


 

見直し方針の策定作業

 

 見直しは、北海道が策定した「都市計画道路の見直しガイドライン」に基づき、その課程を6段階に分けて検討し、かつ、上位計画である「当別町第五次総合計画」及び「当別町都市計画マスタープラン」、北海道が策定している「当別都市計画区域の整備、開発及び保全の方針」との整合を図りながら、対象路線(区間)の「存続」・「変更」または「廃止」の方針を策定します。

(1)見直し対象路線(区間)の抽出

 

第1段階 見直し対象路線(区間)の抽出

 北海道のガイドラインでは下記の条件に該当する路線(区間)を、見直し検討路線(区間)として抽出条件としております。

○ 都市計画道路のうち幹線街路を対象とする。

○ 計画決定後30年以上未着手で、今後10年以内に事業着手する見込みの無い区間

○ 地形・地物との不整合を有するもの。

○ その他個別の課題を有するもの。

  ただし、当別町の都市計画道路については、未整備の幹線街路(区間)すべてを対象といたします。

 

(2)見直しの方向性の検討

 

第2段階 必要性の検証

 第1段階で抽出した「見直し対象路線(区間)」について、区間毎に以下の項目について整理し、その必要性について検証します。

[整理項目]

  1. 現状の整理 − 上位計画における位置づけ、土地利用、建築規制等の状況
  2. 計画決定時の位置づけ − 見直し対象路線(区間)が計画決定時にどのような考えで決定されたか。
  3. 整備の課題 − 現在の計画どおりに整備する場合の課題
  4. 道路密度 − 見直し対象路線(区間)が含まれる地域の道路密度の状況
  5. 道路の機能 − 見直し対象路線(区間)の有する、「交通機能」、「都市環境機能」、「都市防災機能」、「収容空間機能」及び「市街地形成機能」
  6. 道路の連続性、配置バランス(廃止した場合) − 見直し対象路線(区間)の周辺地区における道路網のネットワーク状況及び道路間隔等の配置バランス

 

 

第3段階 実現性の検証

 事業の実現性の評価は、抽出した「見直し対象路線(区間)」について、自然環境、道路構造等の物理的な項目や社会環境、市街地環境、財政環境等の社会・経済的な項目による事業への影響事項を整理し、その実現性について評価します。

[整理項目]

  1. 自然環境 − 主要な緑地、風致地区等を通過することによる良好な自然環境への影響
  2. 道路構造 − 大規模構造物による事業費の増加や、地形的に接道が困難になるなど、道路整備上の検討を要する事項
  3. 社会環境 − 歴史的街並みや文化財等への影響
  4. 市街地環境 − 通過交通によるコミュニティの分断や建て替えの困難な小規模残地の発生による市街地の空洞化の恐れ等
  5. 財政環境 − 用地補償費、工事費等財政負担を増大させる要因
  6. 機能を代替する路線の有無 − 見直し対象路線(区間)に求められる機能を代替する路線の有無

 

第4段階 見直し方針の検討

 第2段階の「必要性の検証」と第3段階の「実現性の検証」において、整理した項目を評価し、「廃止に向けて検討」を進めるか、「存続に向けて検討」を進めるか、2つの方向性を判断します。第2段階の「必要性の検証」において、以下の要件のいずれかに該当する場合、第3段階の「実現性の検証」へ進み、すべての要件に該当しない場合、「廃止に向けて検討する路線(区間)」とします。

○当該路線(区間)を廃止した場合、道路密度・配置バランスに問題が生じる。

○将来交通需要推計結果から交通機能の必要性が高く、当該路線(区間)を廃止した場合、周辺道路網に問題が生じる。

○空間機能、市街地形成機能の必要性が高く、当該路線(区間)を廃止した場合、まちづくりに問題が生じる

 

(3)見直し方針の策定

 

第5段階見直し方針の策定

 第4段階の「見直し方針の検討」に基づき、「廃止に向けて検討する路線(区間)」と判断される路線については、その理由を整理した上で廃止する方針とし、「存続の方向で検討する路線(区間)」と判断される路線についても、代替する路線の有無や、必要に応じて線形や幅員の変更など都市計画の変更の方向について検討し、各路線(区間)の課題の解消に向けた見直し方針を策定します。

 

 

(4)道路網全体の検証

 

第6段階 道路網全体の検証

 第5段階で策定された見直し方針に基づき、都市計画道路網の見直しを行った場合、当別町全体で都市計画道路網の将来交通需要推計上支障が生じないかを検証し、さらに、道路密度についても支障が生じないかを検証します。

  1. 将来交通需要推計の検証
  2. 将来交通需要推計からの評価
  3. 道路密度の検証
  4. 道路密度の評価
  5. 検証結果

 

(5)見直し方針の策定

 北海道が策定した「都市計画道路の見直しガイドライン」を基本としつつ、当別町の地域性を考慮した視点を加味し検討した結果、長期未着手都市計画道路の見直し方針について作成、現在見直し作業中の都市計画マスタープランに反映させる。

 

都市計画道路の見直しの仕組み