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八代昂憲さん
地域おこし協力隊(農業支援員)の制度を活用し、新規就農を目指して令和4年5月から研修を受けている八代昂憲さんにお話しをお聞きしました。
札幌出身で当別高校の園芸デザイン科に進学し、農業関係の専門学校を卒業しました。専門学校の卒業前後に、新規就農について役場や農協の方と相談をした中で、地域おこし協力隊制度の紹介を受け、将来自分に役立つと考えて応募。現在は、主に弁華別地区の農業法人であるライスター弁華のもとで研修に励んでいます。
親の影響から野菜を育てるのが好きで、5歳のころから家庭菜園を手伝い、じゃがいもやズッキーニ、ししとうなどの野菜を栽培していました。そのほか、ボーイスカウト活動の一環で、石狩市にある畑を使って、農業の普及指導員の方に教わりながら野菜を育てていたこともあります。このころから、子どもながらに将来は農家になるという夢を持っていました。
野菜は手間をかけて育てると、労力に見合った成長を見せてくれるので、やりがいがあります。また、収穫したものを食べて美味しいと言ってくれることが何より嬉しいので、多くの人に自分が育てた野菜を食べてもらうためにも、農家になることを決意しました。
地域おこし協力隊のメンバーと後藤町長
※ボーイスカウトとは・・・子どもたちの好奇心や探求心にこたえる野外活動などを通して、心身ともに健全な人材を育成することを目的とする教育運動です。
高校では野菜と花卉の育て方、将来的に6次産業化を行いたいので、加工の勉強をしていました。
加工ではトマトをメインに扱っていたので、トマトを専門的に栽培したいと思うようになりました。そんな中、稲とトマトが美味しく育つ気候などの条件が同じであることを発見。当別町は稲の栽培が適していたので、トマトも必ず美味しく育つと思い、ここで就農しようと決意しました。
また、ライスター弁華の方と話す機会もあり、当別町のことをより詳しく把握することができたのも、ここで就農する意思を固めた要因の一つです。
ライスター弁華で育てている農作物は、メインのお米のほか、麦・かぼちゃ・牧草・子実コーンなどです。去年は1年間のおおまかな流れを勉強し、一通りの作業補助をすることがメインでした。まだ機械には乗れていませんが、今後は田植え・融雪剤撒きなど、機械を使って本格的な作業をしたいと考えています。去年の秋にふれあい倉庫で行われた収穫祭では、かぼちゃの試食セットの配布の手伝いをしたこともあります。
田植えの補助をしている時の様子
かぼちゃの苗
かぼちゃの試食セット配布時の様子
将来的には独立して、野菜を販売したいと考えています。そのためにも、専門学校在学中に農業簿記、毒物劇物取扱者などの資格を取得したほか、最近は支援センターでの研修を通じて、野菜の生産技術や販売方法などを教わっています。早く独立をするためにも、日々、将来のことを見据えながら勉強をしています。