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現代を活きるプラス 大坪慶樹さん

ページID:0043791 更新日:2024年1月31日更新 印刷ページ表示

大坪慶樹さん

大坪さん

インタビュー

今回は、西当別地区にある「大坪牧場」で酪農業をしつつ、2022年4月から4Hクラブの会長として活動する大坪慶樹さんに話をお聞きしました。

一番身近な職業

当別町出身で、牛が近くにいる環境で育ち、小さいころから親の農作業を手伝っていました。牧場を継ぐことを決意したのは、酪農学園大学への進学時。自分に一番身近な職業だったことが大きな要因で、その頃から本格的に牧場の手伝いを始めました。
現在、乳牛を40頭飼育しており、育成中や子牛ではない20頭から搾乳しています。搾乳量は1頭当たり1日平均25kgから40kg。出産したタイミングや体調によって量の増減があります。作業は、忙しいとき以外は朝の6時頃から始めて牛舎の掃除や餌やりなどの軽い作業を行い、朝と夕方に搾乳をしています。
夏の農作業は乳牛の管理の合間に行い、収穫した作物や野菜はJA北いしかりや道の駅などに卸しています。

4Hクラブとは

4Hクラブは、20代から30代の若い農業者が中心となって組織され、身近な課題の解決や、より良い技術を検討するためのプロジェクト活動を行っています。
当別町では、農業従事者や農協職員、農業法人で働く人の合計17人で活動しており、本町地区と西当別地区で半々くらいの割合です。

メンバー

当別町4Hクラブのメンバー

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4Hクラブでの活動

​2023年度の活動の中で、花卉・さつまいも・ブロッコリーを題材にメンバーを3つのグループに分けて、勉強会を開催しました。花卉は生産している方の高齢化が進んでいることから、まずは4Hクラブのメンバーで普及することを目的。さつまいもは当別町で本格的に生産している方が少ないためで、ブロッコリーは暑さで病気が出ないようにするための対策などを学ぶために選びました。その後、「いしかりアグリフォーラム2023」にて、グループで取り組んだ地域活動や技術改善の成果を披露する「プロジェクト発表」で、花卉のグループが優秀賞を受賞。今年の1月末に行われる北海道大会への進出を決めました。発表は、暑さに強い特性がある「ケイトウ」という花を題材とし、初期費用が高いハウスではなく路地で栽培しようという内容です。手軽に栽培できるので、少しのスペースで挑戦し、成功した場合はさらに広いスペースで行おうと考えています。また、出荷体制としても規定サイズにあわせて農協に出荷すると、それ以降の箱詰めなどをすべて行ってくれるので、手間や費用があまりかからないのが良い点だと思います。
そのほか、札幌の地下歩行空間での野菜や花卉の直売、阿蘇公園で行われるビアパーティで、調理した野菜の販売などを行っています。また、天使大学のサークルとの交流では、野菜の収穫体験を企画し、収穫したさつまいもをスイートポテト、かぼちゃはチーズケーキにするといった加工にも挑戦しました。

チカホ

札幌の地下歩行空間での野菜や花卉の直売

かぼちゃ

天使大学のサークルとの交流(収穫体験)

クッキング

収穫したかぼちゃでチーズケーキを作っている時の様子

今後の目標

​​会長として、新型コロナウイルス流行前の事業を洗い出し、すべての事業を行いましたが、メンバーが年々減少し、事業を行うのが困難になっているのが現状です。その現状を変え、活動の幅を広げるためにもメンバーを増やす必要があると感じました。今年の3月末には任期を終えますが、その後は相談役として、4Hクラブに関わりたいと考えています。町内の方で活動に興味がある方は、ぜひ、参加をお待ちしております。
今後の目標は、安心・安全な作物を栽培するとともに、自宅前に直売所を開き、直接消費者に届けたいと思っています。
また、子どもが認定こども園に通っており、今年、田植えと稲を収穫するための場所を園に提供する予定です。このような活動を通して、園児たちに食育を学んでもらいたいとも考えています。